「融資」というと、金融機関で借りた日本円を米ドルに換えて、
アメリカの不動産を購入するという流れをイメージしがちです。

そもそもアメリカの不動産を購入するときに、
日本でお金を借りて米ドルに換える方法が妥当なのでしょうか。
それともアメリカの金融機関で融資を受けたほうがいいのでしょうか。

今回は、アメリカの融資状況はどうなっているのか、
あなたが日本にいてアメリカの不動産を購入する場合に
支払いの負担を小さくするためにはどうすればいいのかのポイントを3つご紹介します。

厳しいアメリカでの融資

普段日本に住んでいて、アメリカに居住していない方が、
アメリカの金融機関で融資を受けるのは不可能といっていいでしょう。

ごくまれに米ドルで融資を受けられる方がいらっしゃいます。

最近では金融のグローバル化が進んでおり、
アメリカの金融機関が他国にあることもめずらしくありません。

例えばアジアにアメリカの金融機関があり、
そこで過去に融資を受けたなどの取引実績が確認できた場合に得た信用で、
アメリカの金融機関から融資を受けることができたという話しがあります。

その他には、アメリカの不動産会社から物件を購入する際に、
不動産会社の系列または紹介されるなどで、
アメリカの金融機関から融資を受けられるケースもあるようです。

これら以外の方法で、アメリカ現地で融資を受けて米ドルで返済している方は、
ほぼいらっしゃらないといっていいでしょう。

アメリカの金融機関から融資を受けるのは
ほぼ無理であることがお分かりいただけたでしょうか。

金利が高いアメリカの融資

前述では、ごくまれに米ドルで融資を受けられる方がいらっしゃるとお伝えしました。

仮にアメリカの金融機関で不動産購入の融資が受けられたとしても、
そもそもアメリカの金利は非常に高いことをご存じでしょうか。

日本の住宅ローンの金利は、
最も低い年率ですと1%を下回るものが複数みられます。

これがアメリカの金融機関の場合は、
最も低い年率であっても4~5%からのスタートになりますので、
日本の住宅ローンの金利の感覚とはかけ離れているものがあるのです。

つまりアメリカの金融機関で融資を受けるのはほぼ無理であるうえに、
仮に融資が受けられたとしても高金利というリスクがあることを知っておいてください。

金利上昇スピードが早いアメリカの金融

前述のように、アメリカで不動産購入の融資を受けると、
金利が非常に高いことをお伝えしました。

それだけではなく、金利が上がるスピードがものすごく早いという状況があります。

日本で住宅ローンの金利が極端に高騰するということはまずありませんが、
アメリカでは年々金利が高騰することはめずらしくありません。

前述のように、アメリカの不動産を購入したい方で、
アメリカの金融機関で融資を受けた方もいらっしゃいます。

ただ年々金利が上がっていくような状態が続いていくと、
元本を減らすことすら難しく、返済が苦しくなるという状況になってしまうのです。

何十年に渡って苦しい返済に耐えながらアメリカの不動産を維持するのは、
あなたの本望ではないはずです。

そう考えると、アメリカの金融機関で無理に融資を受ける必要はないと思いませんか。

日本円を米ドルに換えると為替レートの影響を受けることは間違いありませんが、
できることなら日本の金融機関で融資を受けて、日本円を米ドルに換えるほうが無難でしょう。

日本の金融機関、アメリカの金融機関それぞれで融資を受けた際の返済額を比較すると、
その差は一目瞭然です。

今回の記事を参考に、アメリカの融資状況はどうなっているのか、
あなたが日本にいてアメリカの不動産を購入する場合に
支払いの負担を小さくするためにはどうすればいいのか
3つのポイントについてお知りおきください。