今回はアメリカ経済の中心地でもある
ニューヨーク州の特徴について取り上げたいと思います。
ニューヨークといえば「自由の女神」や「ウォールストリート」(ニューヨークシティにあるニューヨーク証券取引所などがある金融街)、
最近では「トランプタワー」などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ニューヨークについて簡単にご説明させていただくと、
ニューヨーク自体は大都市というイメージがありますが、
ニューヨーク州の中心街だけではなく、郊外も併せてニューヨーク州です。
一般的にニューヨークという言葉がよく使われていますが、
ニューヨーク州とニューヨーク市とがありますので、混同しやすいようです。
ニューヨーク州の中でも特にフォーカスされやすいのは、
中心街であるマンハッタンという行政区です。
このエリアは古くから高級住宅街として、人気のあるエリアです。
今回はニューヨーク州の中でもマンハッタンでのエリアをイメージしていただき、
このエリアの人気の秘密とその特徴を3つをご紹介していきます。
ニューヨークのポイント1:空室リスクが低い
不動産投資において最も気になるのが空室率の数値です。
空室率とは住宅などで空室がある割合の事ですが、
ニューヨークの特徴としてあげられるのは「空室リスクが低い」という事です。
これは、マンハッタンエリアで物件を探す人が圧倒的に多く、
すぐに物件が決まってしまう事で空室が少なくなるからです。
マンハッタンで物件を探している人が気に入った物件を見つけ、
いざ内見をしようと思っているうちに、
他の誰かが契約をしてしまっていたというケースもよく起こる事です。
それだけ人気の高いエリアである事がうかがえます。
空室を表す数値としては空室率として計算をしますが、
日本では多くの場合に空室率の計算方法はシンプルに戸数で算出する事が多く、
アメリカでは賃料で算出する事が多いようです。
アメリカの主要都市の空室率などを検索できるウェブサイトなどもありますし、
空室率は重要な目安となっています。
空室リスクが高い場合は、賃料を値下げる事も視野にいれたり、
リフォームをして部屋をきれいにしたり、
設備関係を充実させて満足度を高めたりと貸主が費用を負担して
空室対策の検討をしなければならなくなりますが、
空室リスクが低い場合は、そのような心配はなくなります。
ニューヨークのポイント2:長期保有でキャピタルゲインが狙える
世界中の不動産投資家が集まるニューヨークでは、
築年数が経過している古い住宅でも価格が安定しています。
価格が安定したり、価格が上昇したりする事で
不動産を「長期保有ででキャピタルゲインが狙える」という事ができます。
これが2つ目のニューヨークの特徴です。
マンハッタンでの不動産の価格は上がり続けていると言われていますが、
これまでも景気などに左右される事はあったとしても、
最終的には価格は安定していました。
今後の人口増加や経済の拡張などを考慮すると、
このエリアでの家賃や市場価格は安定しやすいとされているため、
投資家にとっては魅力のあるエリアです。
これまでの価格の動向を見ると、
今後も価格の推移は安定していく事が考えられますので
5年、10年といった中長期でみた場合に、
不動産を長期で保有をする事により、価格の安定や上昇も踏まえると
キャピタルゲインが見込めるエリアではないかと思われます。
ニューヨークのポイント3:賃貸需要が高い
出典:国土交通省 GDPは購買力平価・ドルベース
ニューヨーク市はマンハッタン島、ブルックリン、ブロンクス、クィーンズ、スタッテン島の5つの区からなっていて、
その中でもマンハッタン島のGDPは国家並みといわれています。
国土交通省のデータによると一人当たりの可処分所得は
ニューヨークが最も高いとされています。
ウォールストリートなどの金融街があり金融関係での就業者が多く見られます。
金融関連以外でもグローバル企業なども多く
マンハッタンに通勤する人の数自体がが多くなります。
また、公立高などの学校の評判がいい事でも知られています。
ポイント1では「空室リスクが低い」という事をあげさせていただきましたが、
空室リスクが低い理由でもある「賃貸需要が高い」という事が
3つ目のニューヨークの特徴です。
多くの人が住みたいと思う地域は、
賃貸需要が高いため景気の悪い時でも影響を受けにくくなります。
資産価値という視点で見た場合にも通勤などの需要があり、
評価の高い公立の学校がある学区でもあるため、
学生やその家族が集まりまやすく、
入学や卒業のタイミングでも、ファミリーや学生のニーズも見込めます。
これからの経済の発展や、長期的な人口増加などを考慮すると
ニューヨークでの海外不動産投資は資産を大きくしていく上で、
メリットをもたらしてくれそうです。
不動産投資では、どうしても物件や立地などに目が行きがちですが、
いい物件があったとしても住む需要がなければ意味がないので、
人が集まるニューヨークは賃貸需要があると言えます。
ここまででニューヨークでの不動産投資は、
エリアとしての魅力的な3つのポイントがそろっているという事がわかりました。
- 空室リスクが少ない
- 長期キャピタルゲインが見込める
- 賃貸需要が高い
これらのポイントは
ニューヨークの魅力でもあり人気の秘密でもあり、メリットともいえます。
デメリットといえるのは、キャピタルゲインが狙える反面、物件の価格が高くなる事です。
不動産投資に対する考え方はいろいろありますが、
お客様のニーズを把握しながら、アドバイスをさせていただくように心がけています。
税制や文化、仕組みなどさまざまな観点から知識を持っていただく事で
多くのお客様が安心して海外不動産投資を行っていけるように
お役に立てていただければ幸いです。