FIRPTA(ファプタ)の免除申請ができるということは聞いたことがあるけれど、
「実際にどのようにするのか教えてほしい」
「本当に免除することはできるの?」
などの疑問をお持ちかと思います。

FIRPTAとは
アメリカの非居住者が不動産売却時に仮に15%源泉徴収されるという税法です。
今日は、このFIRPTAの免除をする申請について解説していきたいと思います。

申請後、結果が出るまで3か月以上時間がかかる:ポイント1

FIRPTAの免除の申請は、
申請書をアメリカの税務署に提出することによって行われます

申請の結果の通知は、
通常は3か月以内に納税者宛に通知されることになっていますが、
免除申請をしてから結果を受領するまでには、3ヶ月以上はかかります
長い場合には6か月ほどかかることもあります。

実際に、免除申請をしてから税務署からの結果の通知を受け取るまでには、
3か月以上の時間がかかることが普通です。

15%の源泉を免除する申請は、必ずしも申請が通るとは限らない:ポイント2

なお免除申請をしても、必ずしも申請が通るとは限りません
免除の申請を行ったあとで、
免除の申請の許可または、却下の通知を受け取ります。

申請が許可されれば不動産売却時の15%の源泉徴収は免除されるので、
確定申告をすることで手続きは終了します。

申請をしたからといって必ず免除されるというわけではないので、
その点は注意しておきましょう。

申請が却下された場合は、15%を速やかに納付しなければならない:ポイント3

申請をしても却下されることがあります。
却下の決定の通知を受け取ったら、15%の源泉税を速やかに納付しなければなりません

通知には

「今回、あなたの申請は残念ながら、却下されましたので、
15%の源泉税を通知の日から20日以内に速やかに納付してください」

というような内容が書かれています。

免除の申請をしても、
却下の通知を受け取ったら速やかに15%を納付するようにしましょう

まとめ

FIRPTAの免除申請については、
申請をしてから結果がでるまでに、3か月〜6か月ほどかかることがあります。
必ず申請が許可されるわけではないので、源泉税が免除されるとは限らないのが難しいところです。

そして残念ながら却下された場合には、
却下通知書の内容にしたがって速やかに源泉税を納付をしていきます。

いかがでしたでしょうか。
FIRPTAの免除申請について少しでも理解を深めていただければと思います。

最後に、FIRPTAについてもっと詳しく知りたいという方は、
以下のページをご参照ください。

アメリカ不動産の売却税務(個人編)
FIRPTAの源泉税は免除できるのか?
FIRPTA後の還付申請について