弊社に「W-9は出さなければいけないのですか?」
という質問を多くいただいております。
日本にいる方が持っているアメリカの銀行口座として
代表的なものはU.S.Bankさんがあります。
この銀行から口座を持っている方に対して、
ここ最近、「こちらの内容の書類を添えて返送お願いします」
という書類が届いています。
その返送する書類の種類がいくつかあり、その内の1つがW-9になります。
では、このW-9が一体何なのかという所を今回は3つにまとめて解説してきます。
1 税務上、米国居住者が提出する書類。
ここのポイントは“税務上”という部分です。
日本に住んでいても、税務上、米国居住者とみなされる方であれば
このW-9の提出が必要になるということですね。
具体的には、
- 日本に住んでいるけれど、アメリカで生まれアメリカ国籍をお持ちの方。
- 日本に住んでいるけれど、アメリカの永住権グリーンカードを持っている方。
この様な方々は税務上米国居住者、
実際は日本に住んでいても米国居住者としてみなされます。
つまり、W-9はこのような方々が出す必要書類です。
2 納税者番号を確認するための書類。
このW-9は何を書く書類かというと、
- お名前
- 会社名
- 個人の番号(ソーシャルセキュリティーナンバー)
を各書類でITIN、あるいは会社の納税者番号EINの様な形で、
番号を確認する目的の書類です。
フォーム自体は非常に簡単なもので、書く事も非常にシンプルなものになっています。
目的としては番号を確認するための書類になります。
3 提出しないと源泉税が発生する可能性がある。
銀行では現預金残高に対して利息が発生します。
そして、その利息に対して源泉税を取る、取らないという事になります。
このW-9を実際に提出しないと源泉税が発生する事もあり得ます。
ですから、基本的には銀行からこのW-9の提出を求められたら、
自分の番号を書いてサインをして
ご返信していただく必要があると覚えておいてください。
まとめ
今回はW-9とは何か?という所で大きなポイントは以下の3つになります。
- 税務上、米国居住者が提出する書類。
- 納税者番号を確認するための書類。
- 提出しないと源泉税が発生する可能性がある。
厳密に言うと、銀行から来る書類が数多くあり、その内の一つがW-9という事で、
他にもW-8であったり、8の中でも色々な種類があります。
ですから、実際ご自身がどのフォームに該当するのかという所を確認するには、
やはり最終的には税務の専門家にご確認していただくのが賢明です。
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