アメリカの不動産を法人で購入するときには、法人登記と不動産登記が必要です。
最近では、不動産を法人で購入する方が増えてきています。
まずはアメリカに支店登記をしていくことになりますので、
今日は、法人で不動産投資を行う際に必須となる法人登記について、
よくいただくご質問を解説していきたいと思います。
これから
「法人で不動産投資をしたい」
「個人から法人へ名義変更をしたい」
と考えている方は、知っておきたい情報です。
支店はどの州に登記をすればいいのでしょうか?
日本の会社でアメリカ不動産を購入する場合、
アメリカでは支店という形で登記をするのですが、
「支店の登記をするときにはどの州にすればいいの?」というのが1つ目のご質問です。
州によっては法律なども違うのでどの州にすればいいのか、
と疑問に思われる方も多いのですが、
不動産投資では基本的には、不動産を購入した州で登記をしていきます。
インターネットなどでデラウェア州がいいとか、ネバダ州がいいとか、
あるいはハワイが好きだからハワイ州がいい、といった情報もありますが、
購入した物件がテキサス州であれば、テキサスの州の法務局に対して、
登記をしていく必要があります。
なぜかというと、
不動産から発生する賃料はテキサスから発生した収入ということになり、
不動産を購入した州(不動産がある州)に対して確定申告をするからです。
複数州に物件を購入した場合、どのように登記をすればいいのでしょうか?
「複数州に物件を購入した場合に、実際の登記はどうすればいいの?」
というのが2つ目のご質問です。
テキサス州とハワイ州で1つづつ不動産を買いました、という事例を見ていきます。
はじめにテキサスで購入し、
2年後にハワイで不動産を購入しました、というケースを想定します。
まずは日本の法人の支店登記をアメリカのテキサス州で行い、
次にハワイ州で行っていきますが、考え方としては、以下のようになります。
最初に登記する州 | テキサス州 | アメリカでの本店 |
---|---|---|
後で登記する州 | ハワイ州 | アメリカでの支店 |
最初にテキサス州に支店登記をしているので、
こちらがアメリカでの本店(日本の会社で最初にアメリカに支店登記をしている)、
さらにハワイ州で登記をすると、
こちらはアメリカでの支店(日本の会社で次にアメリカに支店登記をする)
というような考え方です。
テキサス州で登記をした会社を母体として、
ハワイ州でも同じように登記をしていく形になります。
ただし、この手続きについては、すでにテキサス州の方で登記が終わっていますので、
初めて登記をするときよりも簡易的で短い時間で済むことが多いです。
コストも少し安くなるケースが多いと思います。
登記完了までどれくらい時間がかかるのでしょうか?
「実際、登記の完了までにはどれくらい時間がかかるの?」
というのが、3つ目のご質問です。
こちらは、登記をする州にもよりますが、
早い州だと3営業日から5営業日以内、
遅い州だと1、2週間程かかってしまうこともあります。
日本の会社の登記簿謄本などの必要書類を提出し法務局で精査します。
商号が他社と重なっていたり、類似商号では登記ができないので、
希望通りの社名が見つからないと、その分、時間がかかるかもしれません。
州によって手続きや必要書類などが異なるのですが、
このような事をふまえたとしても、
早ければ3営業日から5営業日、かかっても1、2週間程度で、
登記の手続きは完了できると思います。
まとめ
法人で不動産の購入をする際に、必要になるのが会社登記です。
法人で不動産の購入をご検討をされている方から、
よくいただくご質問の中から今日は登記の知識について、解説しました。
ご質問 | 回答 |
---|---|
どの州に登記をすればいいのでしょうか? | 不動産を購入した州で登記をします |
複数の州で購入したときの登記は どうすればいいでしょうか? |
それぞれの州で登記をします |
登記にはどれくらい時間がかかるのでしょうか? | 早い州では3営業日〜5営業日、遅くても1、2週間程度かかります |
登記に必要な手続きや書類など、
サポートをしてくれる会社と連携しながら、円滑に進めていきましょう。