不動産投資を検討している会社の中には、
アメリカで銀行口座の開設がスムーズにいかない、
と悩んでいる方も少なくないでしょう。
そこで今回はLLCといわれる、
アメリカの現地法人での銀行口座開設のポイントやコツなどを解説します。
渡航が必要:ポイント1
アメリカ銀行口座の開設手続きにあたっては、原則は渡航する必要があります。
しかし、現地法人でLLCを作る場合、
まれに渡航なしでも受け付けてくれる銀行もあります。
とはいえ、LLCの特性上、
会社ではなく個人に近い事業形態であると認識されているので、
LLCの場合には出資者自身が渡航をすることを要件としている銀行が多い印象です。
個人アカウントとして開設:ポイント2
LLCでは出資者のことを英語でメンバーといいますが、
メンバー自らが経営に参加していることが多いので、
個人アカウント(個人口座)として開設します。
すこし分かりにくいかもしれませんが、
よく「LLCは株主じゃないので、メンバーだから個人アカウントだよ」
と言われることがあります。
法人であっても課税などからも個人として扱われるケースが多いので、
法人とはいえ個人口座として取り扱っている銀行が多いと思います。
EINだけでなくSSNあるいはITINが必要:ポイント3
なお口座開設に必要な書類はいくつかあります。
LLCの情報としてEINという法人番号のほかに、
個人のソーシャルセキュリティーナンバーやITINが必要です。
一般的に法人の場合には、
会社の登記簿とEINという法人番号を提出することによって、
口座開設の手続きはスムーズに進むのですが、
LLCの場合には、個人アカウントとして扱われるので、
EINに加えて会社の登記簿、メンバーのソーシャルセキュリティー
あるいは、ITINの提出を求められる場合が多いです。
まとめ
今回は、LLC設立後のアメリカ銀行口座開設のポイントについて解説をしました。
LLCの場合、アメリカで銀行口座を開設する場合には…
・手続きについて
→基本は渡航が必要
・アカウントについて
→個人アカウントとして扱われることが多い
・必要書類について
→EINや登記簿だけでなく、個人のソーシャルセキュリティーナンバーやITINが必要
アメリカで銀行口座の開設をしようと考えている方は、
「アメリカの銀行口座が必要な理由」で、
銀行口座を開設するメリットをまとめていますので、ぜひご覧になってみてください。