前回はW-8BENの記載方法(書き方ガイド) PartⅠについてご紹介しました。
2回目の今回はPartⅡ・Ⅲについて解説します。
W-8BENはアメリカで収入が発生する場合には
必ず出てくる用語なので、ご存知かと思います。
書類の更新は3年ごとなのですが、
実は「フォームの記載方法を教えて欲しい」というご相談が毎年あります。
W-8BENのフォームPartⅠ〜PartⅢには基本的な情報を記載していくので、
記載方法の動画を見ながらご記入いただけるように、ぜひご参考にしてください。
W-8BENの記載方法(PartⅡの書き方)
PartⅡ⑨〜⑩はこちらをご参考に…
⑨記載は不要です。
⑩記載は不要です。
⑨と⑩には日米租税条約に基づいてアメリカでは課税しないでくださいという内容で、
金融機関によっては、こちらには何も記載をしなくてもよいということが多いです。
フォームの提出先には確認をしてほしいのですが、
金融機関では一般的には記載不要としています。
W-8BENの記載方法(ParⅢの書き方)
PartⅢ⑪〜⑭はこちらをご参考に…
PartⅢには英語で色々と書かれていますが、
これはW-8BENにに記載しているPartⅠとPartⅡの内容に相違はありません。
記載時点での最新の情報を記載していますという内容です。
記載に間違はないのでこれで手続きをしてくださいという
提出者からの承認を得るような意味合いの文章が英語で書かれています。
「パスポートには漢字でサインをしているのですが、パスポートと同じサインをするのでしょうか?」というお問い合わせが多いです。アメリカでは銀行口座を開設する際には印鑑ではなくサインをしますので、
⑪には金融機関に登録したサインを記載します。例えばパスポートには漢字でサインをしていて、
銀行口座に登録しているサインは筆記体ですという場合には、
こちらの署名欄は銀行に登録しているサインをします。銀行に登録されたサインと一致しない場合は、
銀行によっては受け付られないことがあります。◆W-8BENのサインと銀行に登録されているサインとが一致しない場合は、
銀行によっては受け付られないことがあるので注意が必要です。
⑫お名前を名・姓の順番にローマ字で記載します。
「Print name of signer 」というのは
筆記体ではなくローマ字でお名前を書くという意味です。
(例.Taro Yamada )
⑬サインをする日付を記載します。
サインをする署名日を月・日・年の順に和暦ではなく西暦で記載します。
(例.07-15-2020 )
〜これでW-8BENのフォームは完成します〜
W-8BENの記載方法まとめ
・PartⅠ:主に基礎情報を記載する
→ローマ字で記入漏れのないようにすること
・PartⅡ:多くの金融機関のフォームでは無記入が多い
→提出先に確認すること
・PartⅢ:記載内容に相違がないことを確認してサインをする
→銀行に登録しているサインと一致しない場合には受け付けられないこともある
いかがでしたでしょうか?
W-8BENは基礎情報を書いていただくフォームと理解して頂ければと思います。
当社でも依頼をお受けしているのですがその分費用もかかります。
ぜひ、ご自身で記載をしてみてください。
なお、このフォームは12月末までに提出することが一般的です。
期日に遅れるとしかるべき手続きが金融機関側でできなくなってしまうので、
期日内にアメリカの金融機関等に提出するようにしてください。
W-8BENの記載方法(Part1の書き方)はこちら