アメリカ不動産の確定申告をしているフェニックスデールですが、
不動産投資ではお金の支出と会計上の費用の考え方、
売却のタイミングなどに疑問や難しさを感じている方も多いと思います。
そこで今回は、個人で不動産を購入し売却までの流れの中で、
知っておくとメリットになるポイントをご紹介しますので、ぜひご覧ください。
過去の損は物件売却まで繰り越せる:ポイント1
不動産投資では収支が気になると思います。
賃料収入のほかに経費などの支出があり、
賃料収入よりも経費の方が大きい場合の損失については売却する年まで繰り越せるので、
不動産売却時のキャピタルゲインに対し累積した損失を控除できます。
不動産売却時の譲渡税の計算まで考慮すると、
過去の賃貸で損失が出ていれば繰り越すことができるので、
毎年の確定申告で損失が出ているからといって一概にマイナスとは限りません。
物件を維持してインカムゲインが狙いやすい:ポイント2
また、物件を維持することでインカムゲインで利益を得られやすくなります。
最近の傾向として、
入居者が入れ替わる際に管理会社が賃料をアップして募集をかけたり、
あるいは継続して契約更新する際にも賃料の値上げ交渉をすることが多いです。
2022年5月時点では不動産自体の価格が上昇していますし、
それに伴い賃料も上がっているためインカムゲインが狙いやすくなっています。
不動産を節税目的で始めたために、すぐに売却を検討する方は多いのですが、
不動産投資の売却のタイミングを見計らうことが大切です。
売却のタイミングは単純ではないからです。
融資借換の見直し:ポイント3
収支の見直しをすることで収益性が高められる方法として、融資の借替があります。
日本の金融機関で融資を受けてアメリカの不動産を購入されている方は、
以前よりも融資の種類が増えてきているので、
現在の金利よりも低い金利で融資を受けられることがあります。
属性や状況などもありますが、
関心のある方は融資の借替の見直しについても視野に入れみてはいかがでしょうか。
まとめ
不動産は相場価格が変動します。もともと資産価値が上がる傾向にあり、
購入してから売却時までの長期的な視点を持つことが大切です。
・毎年計上する過去の損失を物件売却時まで繰り越せる
→長期的な視点では損失がマイナスという意味ではない
・キャピタルゲインだけではなくインカムゲインも狙いやすい
→売却のタイミングは重要なのでよく検討する
・融資の借替の見直しをしてみる
→条件の良い融資が見つかる可能性がある
長期的な視点を持って日本の不動産との違いにも目を向けることで、
メリット、デメリットが明確になっていきます。次回は「法人編」をご紹介します。