アメリカの納税者はIRSからの通知を受け取ることがあります。
その通知は何らかの番号の不一致であったり税金の納付についてなど、
無視できない内容であることも考えられます。
また、通知の内容自体が間違っていることもあり、
英語での通知を受け取ってもどうすればよいのかわからないという方もいるでしょう。
通知をそのままにしてしまうとリスクにもなり、
郵送による書類の返送をするとなると時間がかかってしまいます。
日本への通知は一般的には普通郵便で郵送されることが多いのですが、
通知を受け取ったら、IRSに直接電話をかけて教えてもらうこともできます。
今回は、IRSに電話をかける際のポイントや注意点などをご紹介します。
アメリカの朝一に電話をかけるのがおすすめ:ポイント1
アメリカの税務署はIRSと呼ばれています。
IRSへの問い合わせは混雑を避けるために、
問い合わせ開始のなるべく早い時間に電話をかけます。
アメリカへの電話は、アメリカの東部時間(EST Eastern Standard Time )で、
午前7時〜午後11時まで問い合わせができる部署があります。
たとえばニューヨーク時間の朝7時頃に電話をかけるには、
日本時間の午後9時前後がアメリカの午前7時頃になるので、
その時間帯にIRSに電話をかけることで、
比較的待ち時間が少なくつながりやすくなると思います。
この待ち時間というのがネックになっていて、
2時間待っても電話がつながらないことや、
つながったと思ったら電話を切られたりする可能性もあります。
待ち時間のネックをできるだけ解消するには、
待ち時間が少ない時間帯に電話をするというのが私の経験上のアドバイスです。
また、アメリカ非居住納税者の問い合わせ先は、
部署がそれほど多くはないので、IRS内の問い合わせ先はほぼ決まっています。
まずは本人確認をされる:ポイント2
IRSへの問い合わせでは待ち時間がネックになることがありますが、
電話がつながったらまずは本人確認が必要です。
やっと電話がつながったところで、すぐにわからないことを質問したいと思いますが、
納税者ご本人が電話をする場合には、本人確認として、
ソーシャルセキュリティナンバー、生年月日などの情報をIRS側から質問されます。
税理士などの第三者が本人に変わってする問い合わせなどは、
委任状をIRSに提示することによって可能になります。
会計士や税理士などは、事前に委任状をもらうことで
IRSに問い合わせや確認などができるので専門家を相談しておくとよいでしょう。
ようやく本題に入ることができる:ポイント3
ネックとなる待ち時間と本人確認が無事に終わると、
英語を話すことに問題がなければ、問い合わせや確認などができます。
長時間待たされたり、やっと問い合わせをすることができても、
ここで適正な回答がもらえないことや
あいまいな回答をされることもあるので注意が必要です。
まとめ
アメリカのIRSから通知がきた場合に、
どうすればよいのか分からないという方も多い中、
IRSに直接電話をかけて質問をするときのポイントと注意点を解説しました。
・電話をしても長時間、待たされる場合がある
《対処法》
アメリカ時間で午前7時頃(日本時間で午後9時頃)の
待ち時間が少ない時間帯に電話をかける
・電話がつながってもまずは本人確認を行う。電話を切られたり適切な回答がない場合もある
《対処法》
専門家に委任することでIRSへの問い合わせや確認を依頼することができる
問い合わせ内容やIRSの担当者によるところもあり、
ある意味で未知数な部分はありますが、
ご本人が直接問い合わせをすることはよい経験になるかもしれません。
無理のない範囲で、検討をするとよいでしょう。