IRSから突然手紙が届いた!まず確認すべき5つのポイント
米国不動産を所有している方や、アメリカで確定申告をしたことがある方から、
「IRSから突然手紙が届きました。どうすればいいですか?」
というご相談をいただくことがあります。封筒を開けると英語でびっしり書かれた書類。さらに、「Amount Due $○○○○」などと書いてあれば、
「税金を払わないといけないの?」
「税理士が申告を間違えた?」
「すぐ支払わないとまずい?」
と不安になる方も多いと思います。
しかし、IRSから手紙が届いたからといって、必ずしも追加で税金を支払わなければならないわけではありません。
実際には、以下のような理由で通知が届くことがあります。
・IRS側で納税が正しく認識されていない
・申告書の処理途中で確認事項が発生している
・本人確認が必要になっている
・還付処理に追加資料が必要になっている
・IRSが申告内容を修正している
IRS自身も、残高の発生、還付額の変更、申告内容への質問、本人確認、申告書の訂正、処理の遅延などを理由として通知を送付すると案内しています。
そこで今回は、IRSから通知が届いたときに、まず確認していただきたい5つのポイントをご紹介します。
1.まず「通知番号」を確認しましょう
IRSから届いた通知には、多くの場合、CP○○○、 LTR○○○○、 Letter ○○○○といった番号が記載されています。この番号は非常に重要です。同じIRSからの手紙でも、「追加納税のお知らせ」、「申告内容の確認依頼」、「本人確認の依頼」、「還付処理に必要な追加資料の案内」など、内容によって対応方法がまったく違うからです。
まずは通知の右上などに記載されている通知番号を確認してください。
2.「会計年度 (Tax Year)」を確認しましょう
次に確認していただきたいのが、何年度についての通知なのかです。たとえば2026年に届いた手紙だからといって、必ずしも2026年度の税金についての通知とは限りません。数年前の申告について通知が届くこともあります。
そのため、Tax Year、 Tax Period、Tax Period Ending などの記載を確認します。そして、その年度に提出した申告書や納税記録と照らし合わせます。特に日本在住の方の場合、
「もう申告も納税も終わっているはずなのに……」
というケースも少なくありません。その場合でも、すぐに二重で納税するのではなく、まず申告書や納税記録を確認することが大切です。
3.「いくら払え」と書いてあっても、すぐ支払わない
ここは特に注意していただきたいポイントです。IRSから、Amount Due:$○○○○ と書かれた通知が届くと、慌てて支払ってしまいたくなるかもしれません。
しかし、その金額が本当に正しいかどうかは確認する必要があります。
実務では、以下のようなケースもあります。
・すでに支払った税金が正しく反映されていない
・別年度に納税が充当されている
・申告書の処理状況と納税記録が一致していない
・ペナルティや利息が加算されている
逆に、IRSからの指摘が正しく、本当に追加納税が必要な場合もあります。大切なのは、「IRSから請求された=すぐ支払う」ではなく、まず請求の根拠を確認することです。
IRSも、通知に記載された内容を申告書と比較し、内容を確認するよう案内しています。
4.「いつまでに対応する必要があるか」を必ず確認
IRSの通知で非常に重要なのが、回答期限です。
通知によっては、「○月○日までに回答してください」と期限が設定されています。
内容に納得できない場合でも、期限までに何も対応しないまま放置してしまうと、次の手続きに進んでしまう可能性があります。
また、通知の種類によっては、不服申立てなどの権利を守るためにも期限内の対応が重要になります。
IRSも、回答を求める通知については期限までに対応するよう案内しています。
そのため、「よく分からないから、とりあえず置いておこう」という対応はおすすめできません。
5.IRSの通知は「捨てない・全部保存」が基本
IRSから届いた書類は、解決したと思っても捨てずに保管しておくことをおすすめします。
できれば、以下の書類をまとめて保存してください。
・封筒
・通知の全ページ
・IRSへ送った回答
・添付した資料
・郵送記録
・納税記録
後日IRSへ電話した際に、
「Notice Numberは?」
「Notice Dateは?」
「Tax Periodは?」
などを確認されることがあります。
また、一度解決したと思った案件について、後日別の通知が届くケースもあります。
過去の経緯を確認できるよう、IRSとのやり取りは一式保管しておくことが重要です。
IRSから手紙が来ても、慌てなくて大丈夫です
IRSから英語の通知が届くと、それだけで不安になってしまう方も多いと思います。
しかし、通知が届いた時点では、「何についてIRSが連絡してきているのか」を正確に把握することが第一歩です。
まず、以下の5点を確認してください。
① 通知番号
② 対象年度
③ IRSが主張している金額
④ 回答期限
⑤ 何を求められているのか
そして、内容が分からない場合や、
「納税したはずなのに請求されている」
「申告したはずなのに未申告と言われている」
「ペナルティが付いている」
「還付金が止まっている」
といった場合には、通知だけを見て判断せず、申告書・納税記録・IRS側の記録を確認したうえで対応する必要があります。
フェニックスデールではIRS通知の確認・電話や書面対応を行っています
フェニックスデールでは、日本在住の方を中心に、米国税務申告だけでなく、申告後に発生したIRSとのやり取りについても対応しています。
たとえば、以下のような対応を行っています。
・IRSから届いた通知の内容確認
・IRSへの電話確認
・納税状況の確認
・納税証明書の取得・確認
・ペナルティに関する確認・折衝
・還付金が届かない場合の確認
・IRSへの回答書作成
「IRSからこんな手紙が届いたけれど、何を意味しているのか分からない」
という段階でもご相談いただけます。
その場合は、IRSから届いた書類を一部分だけではなく、全ページお送りいただくと、内容を確認しやすくなります。
IRSからの通知は、早めに内容を確認することが大切です。
分からないまま放置せず、まずは「何についての通知なのか」を確認するところから始めてみてください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別案件に対する税務アドバイスではありません。IRSからの通知内容や対応方法は、納税者の状況および通知の種類によって異なります。
参考:Internal Revenue Service (IRS)
“Understanding your IRS notice or letter”
