ご存じの方が多いかと思いますが、1つの不動産を共同で購入する事が可能です。
今回は実際に共同名義になった場合どの様な事が起こるかという事で、
税務ポイントを3つにまとめて解説します。
①確定申告はそれぞれで行う。
ひとつの不動産を2名が共有で持つ場合は
基本的に実際の賃料収入や掛かった経費を半分づつ、それぞれ申告します。
例えば夫婦での購入で考えると、
これらの申告を夫婦合算で1つにまとめられれば楽ですよね。
ですが、アメリカ非居住者の場合は残念ながら合算申告ができません。
基本的には先に書きましたように出てきた数字
を50%、50%と言う形で半分に折半をして、
それぞれで確定申告していただく形となります。
ちょっとしたデメリットにはなってしまいますね。
②1人が亡くなった場合、他方に所有権が自動的に移転する。
こちらも夫婦で考えると分かりやすいです。
共同所有者である配偶者の方がお亡くなりになった場合、
その方がお持ちの50%の所有権がもう一人の共有名義の方に移動します。
ですので、実質残された方が100%所有者になります。
これはお亡くなりになられた時に、不動産の謄本の名義変更を行いますので、
その時点で確定申告の所有権も100%に変わります。
③日米それぞれで相続の申告が必要。
これはポイント2つ目で説明した所有権が100%に移転するという事は、
当然ながら相続税申告の対象となります。
日本でもこれは相続税申告に入ってきますので、
アメリカでも同じような内容で相続税の申告をしていく形になります。
まとめ
今回は共同名義物件の税務ポイントを3つご紹介しました。
- 確定申告はそれぞれで行う。
- 1人が亡くなった場合、他方に所有権が自動的に移転する。
- 日米それぞれで相続の申告が必要。
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