課題

米国不動産の売却による税還付が見込まれるにもかかわらず、IRSからの通知上では還付金がゼロと記載されている通知をお客様が受け取られたケースがありました。売却時に納付された源泉税がIRS側で正しく認識されていないことが判明しました。このような場合、源泉税が実際に納付されていても、IRS側の処理状況によって、通知上の金額に反映されないことがあります。

フェニックスデールの対応

IRS担当者へ電話し、還付金額がゼロと記載のある通知の内容と還付金の状況について問い合わせを行いました。担当者によると、還付処理を進めるためには、源泉税を納付していることがわかる書類が必要と言われました。そのため弊社では、IRSから受領しているFIRPTAに関する源泉税受領書(Stamped
Copyと呼ばれます)を担当者へFAXで送付し、源泉税が納付されていることを説明しました。税還付を受けるための書類が証拠としてあるため、IRS側での税還付処理が進むよう、強いリクエストをしました。

結果

IRS担当者により、本件に関する対応履歴がシステム上で更新されました。担当者からは、今後システム上での確認・処理に3〜4週間程度かかる見込みと案内されました。直近の問い合わせでは、以前「還付金額がゼロ」となっていたIRSの記録について、本来の還付予定額へ修正・更新されているかを担当者に確認いたしました。現時点では、残念ながらまだ完全な解決には至っておりません。
また、IRSでは電話の都度担当者が変わるため、これまでの経緯を改めて一から説明し直さなければならない場合もあります。その場合も、過去の対応履歴や通知内容を確認しながら繰り返し説明を行い、処理状況および修正状況の確認を続けております。
引き続きIRSから案内された処理期間を考慮しつつも、一定の間隔でこちらから連絡を行い、処理が止まったままとならないよう継続して電話対応を行っております。

このケースで確認しておきたいポイント

ご自身での対応目安:専門家への相談を推奨

通知上の還付金額と実際の源泉税納付記録に差異がある場合、申告内容、源泉税受領書、IRS側の記録を照合しながら原因を確認する必要があるため、ご自身だけで判断するのが難しい場合があります。

IRSから届いた通知に記載されている還付金額が、必ずしも最終的に正しい金額とは限りません。特に、売却時に源泉税を納付しているにもかかわらず、IRS側でその情報が反映されていない場合、通知上の還付金額がゼロと表示されることがあります。

まず確認すべきは、IRSから届いた通知上の金額と、実際に源泉税を納付した記録に差異がないかという点です。確認時には、以下の資料や情報を手元に揃えておくと、状況を整理しやすくなります。

・IRSから届いた通知の内容
・売却時に源泉税を納付したことが分かる小切手のコピー
・FIRPTAに関する源泉税受領書(Stamped Copy)
・申告書の提出日
・想定していた還付金額
・IRSへ問い合わせた日時、担当者名、回答内容

IRSへ問い合わせる際は、「還付金額が違う」と伝えるだけでは、状況が正しく伝わらないことがあります。通知内容、申告内容、源泉税受領書を照合し、どの情報がIRS側で反映されていないのかを整理したうえで説明することが大切です。

また、IRS担当者から「システム上で更新する」と案内を受けても、その後すぐに処理が完了するとは限りません。実際にIRS側の記録が修正され、還付処理が進んでいるかどうかを継続して確認する必要があります。

IRS通知上の還付金額に違和感がある場合は、通知内容をそのまま受け取らず、源泉税受領書や申告書類と照合して確認することが大切です。ご自身で原因を判断できない場合や、IRS側の記録修正が必要と思われる場合は、米国税務の専門家に状況を確認してもらうと安心です。